えろ詰め合わせ【R18】
書きたいところだけ書いたので各々短いです。4本まとめて詰まってます。
冒頭サンプル集です。
憑き物落とし
台所の作業台に押し倒される。
「嫌だったら押し退けて構わない」
既に熱い吐息と声が肌の上を滑り思わず身震いした。ぞくりと背筋を走るものが恐れなのか興奮なのか、いつもわからなくなる。
味わいつくすかのように性急に舌が這い、食べられるかのように歯が立てられる。闘いの昂ぶりを引きずってしまうのか時々こういう時があった。乱暴ではないが獣のような荒さにどう言葉をかけていいのか迷ってしまう。まるで知らない男の人のようだ。普段とは違う、外と汗の匂いが混ざったような香りもその感覚を助長した。緊張してしまうとお互いが苦しいのを知っていたので、なるべく目を開けて私の体を貪る義勇さんの存在を確かめる。そうすると快感の波が大きくなり、強くて激しい愛撫と合わさって、より高い声を上げてしまった。
下腹部がぴったりと重なるのと同時に、獣の首に手を回して引き寄せる。
「は、義勇さ…」
至近距離で瞳を覗きこみ、優しく唇を合わせた。
大丈夫。今日も生きて会えました。無事に帰って来てくださってありがとうございます。二人とも、ちゃんと繋がってここにいます。
愛情を込めてゆっくりと口づける。頭の後ろを支えられて、より深く重ねられた。唾液と吐息を混じり合わせ、お互いの言葉にならないものを飲み込む。
唇を離すと、いつもの優しい目をした義勇さんがいた。
十人十色
「あ」
長い口づけに、ぼうっとしていると胸元に手を差し入れられて我に返る。「どうした」と声をかけられた。「ええと」と迷ったが結局は白状した。
今日お会いした甘露寺様は同性の私が釘付けになってしまうくらい、お胸が豊かだった。大胆に露出した肌は寧ろ隠してしまうのは勿体無いほど綺麗で、比べるのも烏滸がましいが、すっかり自信を無くしてしまっていた。
そう言うと寝間着の上から、むに、と掴まれる。
「ちゃんとある」
「そりゃあ無くは無いですけど…」
一応、女ですから。私のすっきりしない返答に義勇さんは口をつぐみ、ひたすら形を確かめるように、ふにふにと手を動かす。じわりじわりと動きに合わせて広がるものを感じるが、あまりにも真剣な顔で触れているので声が漏れそうになるのを懸命に堪えた。いつの間にか、ぴんと張った先端を指の腹で刺激されて、びくりと体が震える。きゅ、と摘まれてついに声が出た。
「感度も良い」
肩まで脱がされて倒されると、ほとんど横に流れてしまって平らになる膨らみに舌が這う。大きな手で、ぐ、と寄せられて見せつけるかのように、上を向いた先端が形の良い唇で転がされて、たまらず顔をそむけた。
「色も形も大きさも俺好みだ」
「も、…!わかりましたから、ぁ」
口に含まれながら喋られて、びりびりと痺れに似た疼きが走る。甘えるような舌足らずな自分の声に羞恥を感じる余裕もなく、もっと触ってほしい、と私の胸に埋もれる頭を抱きしめた。
形勢逆転
いつも義勇さんがしてくれるみたいに。唇を押しつけて吸ってみる。ちゅ、と湿った音がして恥ずかしくなったが動きを止めないよう堪えた。少し開いた先端に舌を伸ばしてゆるりと舐める。手の中でしっとりと熱いそれが固さを増したようで嬉しくなった。
歯をたてないように気をつけながら口に含むと頭の上から「う、」と呻くような声が降ってきた。慌てて離すが頭を優しく抑えられたので再び口を開ける。握る手の力を緩めずに浅く出し入れを繰り返した。出過ぎた唾液を飲み込むついでに先端を舐めあげると、しょっぱいような少し苦いような不思議な味が広がる。
「は…難し、」
顎と腕が疲れてしまい体を離した。世の女性はこれを最後までやり切るのか。やり方が下手なのかとても保ちそうになかった。「どこで覚えてきた」と言われたが街で立ち聞いたと言えば怒られそうなので聞こえないふりをする。
跨がって腰を沈めると慣らしていないのに、ぬるりと受け入れる気配がした。ほっとしたのも束の間、熱くて太いものにぐっと中を押し広げられる感覚に戸惑い、動きを止めてしまう。もう少し、ゆっくりやれば、きっと。そっと息を吐いて力を抜くよう努める刹那、腕が伸びてきて体を抱えられた。
体勢を反転させられて、義勇さんの向こうに天井が見える。勢いのまま体重をかけられて一気に、ずぷんと奥まで開かれた。仰け反った喉を熱い吐息が滑るのがわかる。
「、…焦らし過ぎだ」
焦らしたつもりはないのに。最初から激しく突かれてその言葉を飲み込む。あっという間に同じ高みに引き上げられて、余裕のない交わりに二人で溺れた。
初めての
狡いのは百も承知だ。
毎日温かな食事を与えられて、支えられて生かされている。情がわかずにいられようか。なのに甘い言葉も囁いてやれない。自分に、その資格はない。
「ん、うっ…!」
「っ…!」
押し戻される感覚に流石に腰を進めるのを躊躇していると、ぐいと首に手を回され引き寄せられる。勢いで一気に押し進み、最奥に、ごつんと届いて止まった。
何という無茶を。慌てて体を離そうとしたが、ぎゅうと抱きついて離れない。耳元で、ふうふうと苦しそうな呼吸が聞こえる。「痛むか」と尋ねると、ふるふると首を振るが弱々しいので不安になる。
「っ…義勇さ、ん」
背中を支え髪を撫でると、やっと体から力が抜けた。吐息が混ざり合う距離で見つめあい、柔らかそうな唇を吸いたくなったが、ぐ、と堪える。口づけを交わさないのはせめてもの報いだ。そう思っていたのに普段とは違う濡れた瞳が見上げてきて、あっさりとその決意が揺れそうになる。奪ったものの大きさに考えを巡らせ、必死になけなしの理性を繋ぎ留めた。