酒に飲まるるべからず 3【R18】
酔っ払い再びで前回の二の舞いな話。ご飯は…出てきません!
「竃門様はお若いのに出来た方ですね」
隊服を脱がし体を拭いてやりながら声をかける。ともすると胸や脚に手が伸びてくるので「だめですよ」と押し退けた。その度に雨に濡れた子犬のようにしゅんとする。
お酒に呑まれた義勇さんは盛のついた獣そのものだ。同時に子どものような無邪気な愛らしさを持ち合わせているからたちが悪い。記憶はきっちり残るようなので、ここで許してしまえばまた落ち込むのは明白だ。さっさと寝かせてしまうに限ると寝間着を着せる。
「義勇さんが同僚に恵まれているのがわかって安心しました」
髪を撫でると気持ち良さそうに目を細めた。そのまま頭が下がってくるので体を引くと、ころりと布団に転がる。掛け布団で包んでやり、隊服を片付けようと立ち上がった。
「ひゃ…ん!」
後ろから胸を鷲掴まれて思わず声が出る。咄嗟に隊服を持ったままの手で口を塞いだ。腕を掴まれ引っ張られるがふるふると首を振ると、諦めたのか耳や首筋を食み始めた。
お尻に義勇さんの熱を感じ、このままでは押し切られると脚と腕に力を入れ、何事もなかったように隊服を掛け始める。「?」と不思議そうに覗き込んでくるが作業を続けた。その間も絶え間なく与えられる痺れるような刺激に声と震えをこらえる。義勇さんは私の肩にあごを乗せ手を動かし続けていた。
「は!ぁ…ふ」
掛け終わった頃に敏感になっていた両胸の先端をきゅ、と摘まれた。さすがにびくんと腰が動いてしまう。私がそれに弱いのをわかっているのだ。本当にたちが悪い。
それでもいつもよりも声が漏れずにほっとする。背中側の熱が離れたのを感じ、やっと興が醒めたかと体の力を抜いた。その途端ひょいと横抱きにされる。下ろされたのは布団の上だった。
「義勇さん、だめ…っはぁ、ん!」
半ば強引に開かれ脚の間に顔を埋められる。とろりと溢れたものを舌で掬われる感覚に、羞恥と混乱で声を抑えるなど無理だった。とめどなくこぼれる意味のなさない嬌声が部屋に響く。固い髪に指を差し入れ、押し戻そうとしてもびくともしなかった。抵抗を嘲笑うかのように敏感な部分を吸われる。
「んっぁ、は、あ!あっ!ぁ、… っあ」
ぎゅううと体に力が入る。閉じた瞼の裏が真っ白に爆ぜた。義勇さんは顔を上げ満足したようにぺろりと唇を舐め、息も絶え絶えの私を見下ろす。
褒めろと言わんばかりにぐいぐいと頭を押しつけてくるので撫でてやる。大人しくされるがままにしているのでこのまま寝てくれるかなと見守っていると、急にぱちりと目を開いた。ぐいと熱いものが当てられるのがわかる。
目が合うと、にこにことあどけなく笑うが私に触れる全てが一人前の男のそれなので、やはり当惑する。それでもほぼ理性の働かない状態なのに好き勝手に抱くのではなく、こちらの反応をちゃんとうかがっているので、間違いなくこれも彼の一面なのだろう。
背中に腕をまわして受け入れる意を示すと、ぱっと嬉しそうに破顔した。繋がる感覚に思考を塗り潰されながら目を閉じた。
***
翌朝は前よりも深く頭を下げられた。元々怒る気も叱る気もないので生真面目な謝罪に困惑する。あまりの実直さに、あちらの義勇さんの方が扱いやすいかも、とすら思ってしまった。
「私よりも竃門様に謝罪と御礼を」
「すぐに鴉を飛ばす」
「…お付き合いも大事ですがほどほどにしてくださいね」
「善処する」と固い返事に、昨夜とのギャップが思い出されて思わずくすりと笑ってしまう。心外だと視線を投げかけられるが、気づかないふりをして朝食の膳を渡した。