義勇さんちの住み込みさん

冨岡義勇

過去も現在も未来も気にせずに、ばらばらと書きますので読み手様が混乱しないように…!アップ順ではなく時系列でまとめています。
2020年9月11日、web版としては完結しました。

【R18】コンテンツについてはこちらをお読みください。

目次

序章

両片想い期

両想い期

終章

※暗めです

SS

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寒中の逢瀬【R18】

「雪中の乾風」の続きです。声を我慢するシチュエーションが中々ない二人なので蝶屋敷に入院中にこっそり。

寝間着の前を乱し乳房の先端を口に含むと声にならない声が漏れた。顔を見ると口を両手で塞ぎ訴えかけるようにふるふると首を振る。その様にも欲情し吸う力を強める。音を立てて離すと刺激した側だけが赤く尖りを持ち、いかにも扇情的だ。堪らないな、と柔らかい肌に舌を這わせた。

胡蝶の屋敷では療養中の者だけでなく機能回復を行いながら任務に向かう者もいる。明け方のこの時間は俺のように任務帰りの隊士も多いだろう。その旨を囁くと律儀に声を殺して耐える様がいじらしい。

「これ以上は駄目です」と目で訴えてくるのがわかったが、とぼけて頭まで布団にもぐりこんだ。中は既に甘い匂いで満ちていた。

指で匂いの元に触れると、ぬとりと潤みがまとわりつく。入口で動かしてやわやわと刺激した。借りた寝具を汚さないようにと尻の下に敷いた布が湿るほど溢れてくる。「いつもより濡れている」と囁けば羞恥に耳まで赤くなり顔をそむけた。あらわになった耳介を食みながら潤みの中心に指を滑りこませる。

水音を聞かせるように出し入れを繰り返し、二本の指で押し広げて慣らす。ぐるりとかき回し彼女の良い所を指の腹で押すと、きゅううと締めつけられてあっけなく体が弛緩した。

彼女の浅い呼吸が落ち着くのを待ちながら自身の剛直を取り出す。ついでに羽織りを脱ぎ、着たままだった隊服の前を緩めて風を入れた。しんと冷たい冬の空気を肌で感じ、いつもより興奮しているのは俺もか、と自覚する。

当てがって腰を沈めると、ねっちりと熱く蕩けた壁に包まれる。あまりに気持ちが良くて思わず声が漏れそうになるのを、同じく耐える彼女の唇を塞いでこらえた。口腔を侵し舌を絡めると必死にしがみついてくる。唾液も吐息もくぐもった声も、全てが甘く感じられた。

小刻みに動かすとわずかに擦れるばかりだが、その分裏筋に痺れるような刺激が走り回数も多い。自邸では遠慮なく求めているが、これはこれで癖になりそうだ。とん、とん、と腹の奥を軽く叩くように揺さぶると彼女も気持ちが良いのか、とろりとした表情をしている。

ふいに先刻開けた胸元に手を差し入れられた。肌を滑る小さな手を反射的に掴むと悪戯が見つかったかのように、ふふ、と小さく笑う。随分と余裕じゃないか。

動きを早め、息を詰めて最奥を目指す。声を我慢するためか体に力が入っているらしく締めつけがきつい。肉棒全体にぴったりと吸いつくようだ。それに逆らうように剛直の出し入れを大きくすると、柔らかく熱い壁と一層擦れて頭の芯が痺れるほどの快楽の波が襲ってくる。

水音もお互いの呼吸もずっと激しくなり感覚の鋭い隊士ならば就寝中でも気づくかもしれない。いつもの交わりより早いが、さすがに限界かと込み上げてくるものに身を任せた。すがりつくように抱き寄せる。
びゅくびゅくと子宮口に精を放った。尿道を走る刺激に体が震える。最後の一滴まで注ぎ込むように腰を抱え上げ、出し切った後も奥に擦りつけるように動いてしまうのは男の性か。

仰け反った白い喉を食むと始めた時と同じ抗議をするかのような視線を向けてくる。宥めようと瞼に唇を落とした。任務や彼女の不調が重なり半月以上触れていなかったのだ。

「義勇さん」

小さく囁かれ頬を手で柔らかく包まれた。どちらからともなく唇を合わせる。

甘い匂いで鼻腔を満たしていると屋敷全体が起き出す気配に気付き、慌てて体を離した。日は上りきっていないが積もった雪の為か辺りは既に薄明るい。庭に俺が忍び込んだ足跡が点々と見えた。まるで間男のような所業だが任務のわずかな合間を縫ったのだから仕方がない。

後始末を終え再び庭に下り立つ。見送る彼女に「次は迎えに来る」と言うと嬉しそうに笑った。その笑顔を網膜に焼き付ける。

通りを歩き出すと鴉が一羽肩に止まった。こんな朝早くから何の伝令かと訝しむと鴉は「ウゥン」と咳払いをしてから喋りだした。

「熱ノ上ガルヨウナコトハ控エルヨウニ言イマシタヨネ」

胡蝶の口調を器用に真似られて、ぎくりとする。「怒っていたか」と尋ねると「エエ、ソレハモウ」と呆れたように首を振られた。

長く世話になったことだし礼の品をはずもうか。いや、資源も人も豊富なあの屋敷に入り用なものなど果たしてあるのだろうか。いっそ彼女を差し出せ、と言われそうで途方に暮れる。歳が近く気も合うようで今回のことでますます親密になっている様子だった。

先刻までの高揚が嘘のように足取りが重い。雪の上に残った足跡は情けなく線を描いていた。

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